「世界でいちばん貧しい大統領」として話題になった前ウルグアイ大統領の
ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ氏(ムヒカ氏)をご存じでしょうか。
大統領専用機を持たず、長年乗っているお世辞にも新しいとは言えない愛車を乗り続け、
給料のほとんどを慈善事業に寄付していたということで話題になりました。
現役時代は名前くらいしか知らなかったのですが、先日、とある番組で
ムヒカ氏のリオ会議でのスピーチを見てとても感銘を受けました。
たくさん心に響く言葉がありましたが、中でも共感したのが
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」という言葉です。
ここ数年、世界の幸福度ランキングや、国内の市町村の幸福度ランキングを見るたびに、
「幸福」や「幸せ」について考えていて、自分なりに定義づけをしているところだったので一層心に響きました。
ウルグアイは貧困国で、国際経済の中心国ではないので、日本の状況に全てあてはまるとは思えませんが、
経済至上主義の渦中にいる私たちが、売上げの数字を追うことに少し疲れた時にこの言葉を思い出すと、今までとは違う視点での発想ができるのではないでしょうか。
そのムヒカ氏ですが、4/5〜一週間の日程で来日するようですのでメディアにも登場することがあると思います。
彼がどのようなメッセージを発信するのか楽しみです。
美崎