8月後半から9月にかけて、京都のお寺に何度かお参りしました。
まず、写真1枚目の大徳寺瑞峯院。立派な石庭を持つお寺です。
石庭を間近で見たのは初めてで、その繊細な美しさに感動しました。
終わりかけの蝉の鳴き声を聞きながら、茶室で抹茶と茶菓子を頂くひととき・・・
そこでは、時間が止まったかのような感覚に陥ります。お寺はこんなに気持ちの良い空間なのか！という思いを新たにしました。
そして後日訪れたのは、写真2、3枚目の等持院。
大きな池のある庭園を臨むのに加えて、周囲をぐるりと散策することができるお寺です。
この日は霧雨だったのですが、水滴が植物の緑をよりいっそう色濃くしており、
景色に深みを与えているように思われました。一部改修中だったのが残念です。
今回訪れた二つのお寺に共通するのは、いずれもガイドブックにあまり大きく取り上げられていない点です。
そのため土日にも関わらず観光客が圧倒的に少なく、ほぼ貸切状態でした。
そのおかげで急かされずに建築の内外をじっくり観察することができましたし、何より落ち着いた雰囲気を心行くまで堪能することができました。これぞお寺巡りの醍醐味ではないでしょうか？
観光客の多くが足を運ぶ有名な観光地以外にも、こんなに素敵なお寺が京都には数多くあるということ。それを多くの人に知って欲しいような、秘密にしておきたいような複雑な気持ちになりました。
業務では殆ど関わることの無い木造建築について知見を増やすという意味でも、機会を見つけてまた色々な場所を訪れたいです。
I.K